

「七転び八起」のことわざや「だるまさん」の愛称で知られている達磨大師は、初めてインドから中国に禅の教えを伝えられた方で、禅宗の初祖と言われています。
「震旦(中国の事)初祖」または「円覚大師」ともお呼びし、宗門寺院では本堂の向かって左の段に祭られています。
達磨大師は、中国北魏・梁代頃に、インドから来た渡来僧と伝えられたり、波斯国(現在のイラン)の人との説もありますが、お釈迦様から数えて28代目のお祖師様、中国禅宗の初祖とされるお方で、円覚大師菩提達磨大和尚と称します。
赤い縁起達磨(だるまさん)は、達磨大師が寒さ除けに頭から「被」と呼ばれた掛布団を被って座禅している姿が基になっているとされます。
これは、達磨さんが何度転んでも起き上がる不屈の座禅修行のさまに肖り、また一説には150歳の長寿であったことの伝説により、縁起の良いものとされました。
10月5日は達磨大師の命日にあたり、ご遺徳を偲ぶ日です。
